普通、鉢に植えられたハイビスカスは6〜7年くらい生きると言われていますが、ちゃんと手入れをすれば10年以上も持つことができます。
ハイビスカスを鉢で元気に長く育てるためには、次の3つの大切なポイントがあります。
- 水のやり方を間違えないこと
- 植物に必要な栄養をしっかり与えること
- 十分な日光を確保すること
これらをきちんと守ってケアすることが大切です。
さらに、毎年の植え替えや冬に寒さから守る対策、季節に合わせて枝を切ることで、毎年きれいな花が咲きます。
土を自分で作るのが難しい時は、ハイビスカス専用の土を買って使うのもいい方法です。
これらの管理をしっかり行うことで、ハイビスカスを長く美しく保つことができます。
ハイビスカスを長く元気に育てる方法
ハイビスカスの世話の仕方をわかりやすく説明します。
暑い時期のケア
ハイビスカスは暑い地域の植物ですが、日本の強い暑さや湿気は苦手です。
直射日光も避けるべきなので、特に暑い日は木陰など涼しいところに移してあげると良いです。
肥料の与え方(5月〜10月)
5月から10月にかけて、ハイビスカスには定期的に肥料をあげる必要があります。
長く効果が続く肥料がおすすめですが、植物が元気ないときはすぐに効く液体肥料を使うと良いでしょう。
水やりの方法
夏は、朝と夕方に水をやることが大切です。
日中に水をやると土が濡れすぎて、根が腐ることがあるので注意しましょう。
冬は、土の表面が乾いているときだけ水をやるのが適切です。
咲いた花の手入れ
ハイビスカスの花は、通常朝に開いて夕方にはしぼんでしまいますが、涼しいときには2日くらい持つこともあります。
古い花は早めに取り除くことで、新しい花が元気に育ちます。
注意すべきこと
ハイビスカスを育てるときの注意点は以下の通りです。
- 高温による植物のストレス
- 根が密集しすぎないようにする
- 水やりをしすぎないこと
- 十分な日光を確保する
- 水分が足りない状態を避ける
これらを守りながら世話をすると、ハイビスカスを長く美しく保つことができます。
ハイビスカスの正しい植え替え方法
ハイビスカスの鉢植えを元気に育てるためには、植え替えが大切です。
毎年の植え替え
ハイビスカスは、毎年春の5月から6月に植え替えをすることがおすすめです。
植え替えるときは、鉢を少し大きなものに変えて、新しい土に植え直すことで、根が広がりやすくなり、花もきれいに咲きます。
土の選び方と作り方
ハイビスカスには、水はけがよく、空気も通る土が必要です。
ピートモスとバークチップを6:4で混ぜたり、ピートモス、バークチップ、パーライト、バーミキュライトを6:2:1:1で混ぜるのがいいでしょう。
鉢の底には軽石を敷いて、水はけを良くします。
自分で土を作るのが大変な場合は、ハイビスカス用の市販の土を使うと便利です。
根の手入れ
植え替え時には、根の下の部分を優しくほぐしたり、絡まった根を少し切り取ることで、根が健康に育ちます。
冬のハイビスカスの保護
冬になると、ハイビスカスは寒さから守る必要があります。
室内での保護
10月の終わりごろにハイビスカスを室内に移して、日の当たる暖かい場所に置きます。
寒くなると、窓に厚手のカーテンや断熱シートを使って、寒さを防ぎます。
エアコンの風が直接当たらないようにすることも大切です。
屋外での冬越し
もし室内に移せない場合は、屋根がある場所にハイビスカスを移し、霜や雪から守ります。
晴れた日には、日光が直接当たるように位置を調整し、光を十分に取り入れましょう。
低温や霜から守るためには、不織布のカバーをかけると効果的です。
ハイビスカスの木をきれいに保つ方法
ハイビスカスの木を育てるときにはいくつか大事なポイントがあります。
夏のお手入れ
夏にはハイビスカスの枝や葉がとてもよく伸びます。
見た目が悪い枝や弱っている枝は、根元から切り取って空気が通るようにしましょう。
ですが、すべての枝を同じ長さに切るのは避けてください。
そうすると、花が咲きにくくなることがあります。
冬のお手入れ
冬になると、ハイビスカスの木を適切な高さに切り戻すことが一般的です(たいていは木の半分くらいの高さです)。
この剪定をすると、最初は少し寂しい見た目になりますが、春になると新しい芽が出て、再び木が茂り始めます。
もし、冬に12℃以上の暖かい室内に植物を移動できるなら、剪定をしなくても花を楽しむことができます。
まとめ
ハイビスカスをきれいに保つためには、光、水、肥料を適切に管理することが必要です。
また、冬の寒さにも気をつけて、植え替えや剪定をうまく行えば、来年も美しい花が咲きます。
少しの手間でハイビスカスの美しさを長く楽しむことができるので、ぜひケアを続けてください。