手頃な価格でイタリア料理を味わえるサイゼリヤは、多くの人にとって親しみやすいファミリーレストランです。
私もよく利用するほど、その魅力に取りつかれています。
私の住む地域では、あちこちでサイゼリヤの看板を目にしますが、果たして日本全国でサイゼリヤの店舗がない県は存在するのでしょうか？
人気があるからといって、必ずしも全ての地域に店舗があるわけではありません。
この記事では、日本のどの県にサイゼリヤが未出店かについて掘り下げていきます。
サイゼリヤ未出店の県はどこ？
2024年9月現在、サイゼリヤの店舗がないのは徳島県、愛媛県、高知県、長崎県、大分県、鹿児島県、宮崎県、沖縄県の8県です。
サイゼリヤは全国に広がっているイメージが強いですが、意外にもこれらの県には一軒も店舗がありません。
日本を8つの地方に分けてみると、沖縄地方にはサイゼリヤが存在しないことがわかります。
特に沖縄出身の方には、サイゼリヤという名前があまり馴染みがないかもしれません。
サイゼリヤが進出していない県とその背景
競合との競争
サイゼリヤが未進出のいくつかの県には、競合他社の存在が大きな理由の一つです。
特に九州地方では、ファミリーレストラン「ジョイフル」が強い地盤を持っています。
ジョイフルは鹿児島県に52店舗、大分県に46店舗、宮崎県に36店舗を構え、その価格帯もサイゼリヤと同程度です。
このため、九州地方の多くの人々が、手頃な価格のファミリーレストランとしてジョイフルを選んでいます。
サイゼリヤがこれらの地域に新規出店を考えた場合、厳しい競争が予想されます。
観光地の特性
沖縄などの観光地では、サイゼリヤは店舗を持っていません。
観光客が多く訪れる地域では、地元の食文化や特色ある料理が好まれる傾向にあります。
イタリアンのチェーン店よりも、地元料理を提供する店舗が支持されるのです。
さらに、観光地では不動産価格が高騰し、飲食店の競争も激しいため、新規出店のハードルが非常に高くなります。
観光客がその地域独自の料理を求める傾向があるため、サイゼリヤのようなファミリーレストランの市場適合性は不透明です。
人口密度の影響
飲食チェーンは通常、人口が多い地域に出店する傾向があります。
たとえば、東北地方の宮城県ではサイゼリヤが20店舗以上を展開していますが、同地方の青森県には最近になって初めて出店しました。
これは、人口が多い地域ほど消費者基盤が厚いためです。
四国地方の人口が少ない県では出店が少ない傾向が見られますが、日本全国で最も人口が少ない鳥取県や島根県にはサイゼリヤが存在することから、今後の展開にはまだ可能性が残されています。
物流の挑戦とコストの増大
沖縄を含む遠隔地は本州から遠く、物流に大きな課題を抱えています。
特に食材や商品を長距離輸送する必要があるため、コストが増大します。
サイゼリヤの場合、自社のセントラルキッチンでの食品製造や加工が重要ですが、これらの施設は主に関東や関西に集中しています。
遠方への輸送は、航空便や船便の利用が必須であり、輸送時間が長くなることやスケジュールの不確実性が生じます。
冷蔵や冷凍が必要な食材の品質維持も難しく、これらの要因がコスト上昇に直結し、価格競争力にも影響を与えるため、企業にとっては大きな課題です。
まとめ
サイゼリヤが未出店の県について紹介しました。
多くの人に親しまれているサイゼリヤですが、どの県にも店舗があるわけではありません。
特に物流の課題が大きい遠隔地では、サイゼリヤの店舗が設けられていないことがあります。
未出店の理由は様々ですが、ファンとしてはより多くの地域で新規出店が進むことを望んでいます。
これにより、全国のさらに多くの人々がサイゼリヤを楽しめるようになることを期待しています。
