指定席を予約して新幹線に乗ったのに、なぜかデッキで立っている乗客を見かけたことはありませんか?
このような場面に遭遇すると、「彼らは予約せずに乗車したのではないか?」と疑問に思うかもしれません。
- 新幹線の指定席車両で立っている乗客は何者なのか?
- 彼らがデッキに立つ理由は何か?
本記事を通じて、これらの疑問に明確な回答を提供します。
予約済みの満席新幹線で立ち乗りする乗客を目にすると、気分が悪くなるかもしれません。
そこで、立ち乗りが許されている理由を詳しく説明します。
新幹線の立ち乗りに関する誤解と実際の状況
2023年の年末から、東海道新幹線と山陽新幹線の「のぞみ」号は全席指定制となり、乗車には事前の座席予約が必要です。
それにもかかわらず、「のぞみ」のデッキで立っている乗客を目にすることがあります。
この光景を見て、彼らが予約なしで乗車しているのではないかと疑問や不満を感じる人も少なくありません。
実は、全席指定の新幹線であっても、普通車のデッキでの立ち乗りは禁止されていないため、自由席特急券のみで乗車すると席には座れませんが、乗車自体は許されています。
このルールを知ると、「高い運賃を支払っているにも関わらず立ち乗り客がいるのは不公平だ」と感じることや、通路を塞ぐ非予約客に対して不満を持つこともあります。
立ち乗りを経験したことがある人は、他の乗客からの圧力を感じることがあるかもしれません。
特に年末やお盆のような混雑する時期には、目的地に早く着きたいという理由から、マナーを無視して立ち乗りを選ぶ人もいます。
しかし、新幹線の乗客一人ひとりが同じ条件や事情を持っているわけではなく、デッキで立っている人たちにはそれぞれの事情があります。
そのため、一概にルール違反とは言えないのです。
新幹線全席指定時の乗り遅れ対応とデッキでの立ち乗りについて
新幹線が全席指定制の場合、乗り遅れた際には指定特急券の払い戻しはできません。
そのため、デッキで立って移動することが一般的です。
もし指定席の新幹線に乗り遅れた場合、次の新幹線の自由席を利用するか、新たに別の指定席を予約することが可能です。
しかし、年末年始やゴールデンウィーク、お盆のような繁忙期には、ほとんど予備の席が空いていないのが普通です。
そのため、デッキで立っている乗客の中には乗り遅れた人々も多くいます。
乗り遅れた場合、その責任は本人にあるとされますが、それを理由に「乗るな」と断言するのは過剰な反応かもしれません。もう少し寛容な態度が求められることがあります。
全席指定の新幹線で立ち乗りやデッキ乗りをする人たちが抱えている事情として、繁忙期に予定が変わり、予約した時間に間に合わなかった場合、他の時刻での予約が全て埋まっていることも考えられます。
これにより、やむを得ず立ち乗りやデッキ乗りを選ぶことになる場合もあります。
このような状況を一概に批判するのは難しいです。
まとめ
新幹線の指定席車両で立ち乗りをする乗客は、多様な事情を抱えています。
指定席のみの新幹線では、予約した席に座れない場合でもデッキでの立ち乗りが許可されているため、乗車自体は可能です。
新幹線には、そのようにルールが設定されていますので、疑問に思う際は、乗車している新幹線のルールを一度確認するとよいでしょう。
多くの場合、立ち乗り客は乗り遅れた人々や、予定が変わり予約時間に間に合わなかった人々です。
繁忙期には代替の席が見つからず、やむを得ず立ち乗りを選ぶこともあります。
これらの事情を理解し、寛容な態度を持つことが求められるでしょう。
次回、そのような現場に直面した際には、ルールや状況を確認のうえ、判断したほうがいいでしょう。