メロンはちょっと手が出しにくい果物の一つとされています。
個人的にメロンを非常に好んでおり、最近ふるさと納税でメロンを取り寄せたところ、非常に美味しかったので、次もふるさと納税でメロンを選ぶつもりです。
メロンが届いて、ふとメロンが瓜類の一種かどうか考えるようになりました。
そこで、メロンの漢字の表記はどうなっているのか、その起源について調べることにしました。
その興味深い話を皆さんにもお伝えしたいと思います！
メロンの漢字表記について
メロンを漢字で表すと、実は二通りの書き方が存在します。
- 甜瓜（てんか）
- 真桑瓜（まくわうり）
これらの漢字には共通して「瓜」の字が使われています。
甜瓜の由来
「甜瓜」という漢字は、メロンを指す言葉として用います。
もともと岐阜県の真桑村で栽培されていた瓜科の果物、まくわうりがメロンの一種と考えられていました。
このまくわうりは、果肉が乳白色という特徴を持っています。
メロンに独自の漢字を採用する際、まくわうりとの混同を避けるために「甜瓜」という字が選ばれました。
なお、メロンという名前はラテン語の「瓜の」を意味する「melo-」から来ており、その形がりんごに似ていて、熟すと美味しく食べられることから名付けられました。
真桑瓜の由来
「真桑瓜」はまくわうりを指します。
メロンが「甜瓜」の漢字を使用するようになった後、「真桑瓜」はまくわうり専用の漢字として使われるようになりました。
メロンに関する興味深い情報
メロンについての調査を進める中で、いくつかの興味深い事実を発見しましたので、ここで共有いたします。
メロンは果物ではない？
意外なことに、メロンは時として野菜に分類されることがあります。
果物と野菜の区別はさまざまな方法で行われますが、たとえば農林水産省では、草のような植物から成る果実を野菜とし、木から成る果実を果物として区分しています。
これに基づくと、草やつるが成長する特性を持つものは野菜と考えられます。
メロンはこの基準により野菜に分類されることもありますが、バナナやパイナップルのように、草から育つ多年生植物は特例として果物として扱われます。
また、イチゴやメロン、スイカなど、木にならない植物の果実も、デザートとして果物のように提供されるため、「果実的野菜」としてしばしば果物扱いされます。
メロンの保存方法
メロンを冷蔵庫で保存するのは避けるべきです。
これは、メロンが収穫後に追熟する必要があるためで、出荷時にはまだ完全に熟していない状態です。
冷蔵庫で保存すると低温が追熟を妨げ、美味しさが損なわれることになります。
そのため、収穫後の適切な追熟を促すには、メロンは常温で保存することが推奨されます。
この方法でメロンの甘みや風味を最大限に引き出すことができます。
メロンの網目模様の成り立ち
メロンが成長する過程で果肉が急速に膨らむと、皮が引き伸ばされて小さな裂け目が生じることがあります。
これらの裂け目から果汁が漏れ、乾燥すると固まってかさぶたのようになります。
この現象が、メロン特有の網目模様を形成する原因となります。
この網目模様は、メロンの品質や価格に影響を及ぼす重要な要素ですが、その詳細な影響や意味については専門的な知識が必要です。
メロンの品種によっては網目があるものもありますし、プリンスメロンやハネデューメロンのように滑らかな皮の品種も存在します。
西洋由来のメロンには網目が多く見られ、東洋由来のメロンには網目がないことが多いです。
メロンは元々東アフリカが起源とされており、日本には網目のない品種が弥生時代に、網目のある品種が明治時代に導入されたと言われています。
メロンの果肉色の違い
メロンの果肉色は品種によって異なります。
以下に色別のメロンの種類を示します。
青肉種
- 果肉の色:黄緑色
- 代表品種:マスクメロン、アールスメロン、タカミメロン、アンデスメロン、プリンスメロン
白肉種
- 果肉の色:乳白色
- 代表品種:ハネデューメロン、ホームランメロン、マーブルメロン
赤肉種
- 果肉の色:オレンジ色
- 代表品種:夕張メロン、クインシーメロン
これらの違いは、それぞれのメロンが持つ特有の特徴と魅力を反映しています。
果物の漢字表記とその由来
日常でよく目にする果物たちには、興味深い漢字表記が存在します。
ここでは、そうした果物とその漢字の由来を紹介します。
バナナ
- 漢字表記:甘蕉（かんしょう）、芭蕉実（ばしょうみ）
- 由来:バナナはバショウ科に属し、大きな葉が特徴です。バショウは実をつけないが、その茎からは布が作られています。
この植物に因んで、松尾芭蕉の名前も生まれました。
「甘蕉」は「甘いバショウ科の果実」を、「芭蕉実」は「バショウ科の果実」を意味します。
パイナップル
- 漢字表記:鳳梨（ほうり）
- 由来:中国語由来で、台湾では縁起が良いとされています。
「鳳」はその象徴的な意味を持っています。
スイカ
- 漢字表記:西瓜（せいか）
- 由来:10世紀ごろに中央アジアのウイグル地方から伝わったことから名づけられました。
イチゴ
- 漢字表記:苺（いちご）、覆盆子（ふくべんし）
- 由来:「苺」は乳房を意味する「母」に由来するとの説があり、「覆盆子」はイチゴの株が子株を増やす様子を表しています。
オレンジ
- 漢字表記:甘橙（かんとう）
- 由来:甘くて橙色の果実から名付けられました。
マスカット
- 漢字表記:麝香（じゃこう）
- 由来:マスカットが放つ素晴らしい香りがムスクに似ているため、「麝香」（ムスクを意味する）という漢字が使われました。
マンゴー
- 漢字表記:芒果（ぼうか）
- 由来:これも中国語由来の漢字で、そのまま使用されています。
これらの漢字と背景には、各果物の特性や歴史が色濃く反映されており、知ることでさらに楽しむことができます。
まとめ
メロンを漢字で表す際、「甜瓜」と「真桑瓜」の2種類が使われます。
元々は「まくわうり」という漢字が使用されていましたが、後にメロンを指す漢字として定着しました。
漢字の背景を探ると、新たな発見があるのが楽しいですね。
さらに、果物を漢字で表現すると、その果物の持つ歴史や文化が感じられ、見方が変わるのが魅力的です。
これから訪れるメロンの季節が、より一層楽しみになりそうです！
